図書館で探してほしい!おすすめ文学BL小説まとめ

図書館で探してほしい!おすすめ文学BL小説まとめ 小説
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文学小説の中でもボーイズラブを題材とした作品は数多くあり、文章から紡ぎ出される感情の深さや心理描写の緻密さが特徴的です。

これらの作品は、多くの読者に愛され、文学作品としても高く評価されてます。

文学と言うと少し難しいのかな?と心配する部分もあると思いますが、読んでみると商業作品とは違った魅力が見え、日本語の美しさも感じられる作品も多いです。

本記事では、図書館で無料で読める、BLを題材とした純文学作品の数々を紹介します。

これらの作品を通じて、心揺さぶられる物語の世界に浸り、豊かな読書体験を楽しみましょう♪

*本の蔵書についてはお住いの図書館にお問い合わせください。

*非BLと言われている作品も含まれます。あくまで個人の選定です。

恋人たちの森/森 茉莉

頽廃と純真の綾なす官能的な恋の火を、言葉の贅を尽して描いた表題作、禁じられた恋の光輝と悲傷を綴る「枯葉の寝床」など4編。

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禁色/三島由紀夫

「僕は女を愛せないんです」──。完璧な美貌の青年・南悠一がそう告げたとき、老作家・檜俊輔の復讐遊戯が幕を上げた。「悠一の美を使って自分を裏切った女たちを手酷く堕落させるのだ」。一方で悠一はゲイバー「ルドン」の淫靡を身に纏いはじめ、俊輔はとある「愛」の誤算によって次第に人生をも狂わされていく……。

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草の花/福永武彦

研ぎ澄まされた理知ゆえに、青春の途上でめぐりあった藤木忍との純粋な愛に破れ、藤木の妹千枝子との恋にも挫折した汐見茂思。彼は、そのはかなく崩れ易い青春の墓標を、二冊のノートに記したまま、純白の雪が地上をおおった冬の日に、自殺行為にも似た手術を受けて、帰らぬ人となった。
まだ熟れきらぬ孤独な魂の愛と死を、透明な時間の中に昇華させた、青春の鎮魂歌である。

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燃ゆる頬/堀辰雄

彼は、脊椎カリエスで一年休学した、一つ年上の同級生。蝋みたいな肌に、薔薇色の頬…別世界の住人のような佇まい。誘う彼。惹かれる僕。花に蕩ける蜜蜂のように。
「…ね、次はもっと深く…してみない?」
僕の射精を口で受け止めながら、彼はーー。

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帰らざる夏/加賀 乙彦

省治は、時代の要請や陸軍将校の従兄への憧れなどから100人に1人の難関を突破し陸軍幼年学校へ入学する。日々繰返される過酷な修練に耐え、皇国の不滅を信じ、鉄壁の軍国思想を培うが、敗戦。〈聖戦〉を信じた心は引裂かれ玉音放送を否定、大混乱の只中で〈義〉に殉じ自決。戦時下の特異な青春の苦悩を鮮烈に描いた力作長篇。

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孤島の鬼/江戸川乱歩

貿易会社に勤める普通の青年・蓑浦金之助は学生時代から諸戸道雄に求愛され続けていた。
諸戸は、金之助の許嫁・初代に対して求婚してくる。
そんな中、初代は何者かに殺されてしまい!?初代を殺した犯人は!?
そして諸戸の狙いとは――!!

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夏の塩/榎田 ユウリ

普通のサラリーマン、久留米充の頭痛の種は、同居中の友人・魚住真澄だ。
誰もが羨む美貌で、男女問わず虜にしてしまう男だが、生活力は皆無。
久留米にとっては、ただの迷惑な居候である。
けれど、狭くて暑いアパートの一室で顔を合わせているうち、どうも調子が狂いだし……。
不幸な生い立ちを背負い、けれど飄々と生きている。そんな魚住真澄に起きる小さな奇跡。
生と死、喪失と再生、そして恋を描いた青春群像劇

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白昼堂々/長野まゆみ

由緒ある華道の家元の、若き跡継ぎである凜一は、従姉・省子の身代わりになったことから、その男友達・氷川に出会う。男同士の淡い想いは、やがて運命的なものに……。好評のシリーズ第1弾。

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非BLと言われていますが、読者からは「耽美的な作風」「古き良きBLを堪能」といった意見もあり、高評価の声が多く寄せられています。

長野先生が紡ぐ言葉や表現が綺麗で美しく、時代背景が昭和なのもレトロ感があり、より切なさが引き出されているのかもしれません。

シリーズ化されている作品なので、主人公の移ろいも十分に楽しめる1冊です。

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月魚/三浦しをん

『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう…。水の底には秘密がひそむ。秘密を抱え、彼は彼に会いに行く。あの雑木林の向こう、古書店「無窮堂」まで。気鋭の作家が描く「罪」と「再生」の青春小説。

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三浦先生は、「BL好き」を公言しているのでそのような視点が感じられる部分もあります。

作中の文章は控えめな表現なので、2人の関係性がどこまでいっているのか、読者に想像が任されているような作品です。

私も読みましたが、エンタメ性が高い作品というよりは、情景描写が丁寧な作品という感じでした。

「ちょっと読みずらかった」という感想もちらほら見かけたので、文体にくどさを感じる人もいるかもしれません。

その一方で、登場人物たちの心の奥底にある葛藤や孤独感が丁寧に描かれており、静かな語り口ながら、緻密な心理描写や美しい文章が印象的で、物語の進行とともに徐々に明らかになる謎や背景が魅力的です。

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少年/川端康成

お前の指を、手を、腕を、胸を、頬を、瞼を、舌を、歯を、脚を愛着した。僕はお前に恋していた――。相手は、旧制中学の美しい後輩、清野少年。寄宿舎での赤裸々な関係と青春の懊悩を、若き日の日記や手紙を手がかりに、五十歳の川端は追想し、書き進めていく。互いにゆるしあった腕や唇、震えるような時間。嫉妬、反発、唐突に訪れた京都嵯峨での夏の別れ……。自分の心を「畸形」と書き、精神のひずみを自覚していた川端にとって、あの愛の日々は何だったのか。二度と会わなかった少年との愛惜の日々を一篇の小説に作品化させ、人生の寂寞を滲ませる。川端文学の知られざる名編。

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あらすじを読んだだけで「BL」と分かる作品ですね。

50歳になった著者が、寄宿舎時代の美しい後輩・清野少年との赤裸々な関係を、当時の日記や清野との手紙を振り返り著した作品です。

小説なのか随筆(エッセイ)なのかよく分からないという意見もあるようですが、読みなれていないと文体が難しく感じたり、頭の中にスッと入ってこないかもしれません。

少し読みずらさはあるかも

ただ長い間、単行本化されていなかったようで、想いを寄せる少年に書いた10代の川端康成の手紙がどんな文体でどんな内容なのか好奇心がくすぐられます。

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エゴイスト/高山真


「母が死んで、『死にたい』と思っていた僕の何かは死んだ」。14歳で母を亡くした浩輔は、同性愛者である本当の自分の姿を押し殺しながら過ごした思春期を経て、しがらみのない東京で開放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばにさしかかったある日、癌に冒された母と寄り添って暮らすパーソナルトレーナー、龍太と出会う。彼らとの満たされた日々に、失われた実母への想いを重ねる浩輔。しかし、そこには残酷な運命が待っていた・・・。

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鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんで映画化もされた作品です。

感想を読むと「泣いた」という意見も多く、映画があまりにもよかったので原作を読んだという意見もありました。

ライトなBL作品ではなく、自身の倫理観を問いたくなるような作品かなと思います。

私も先日図書館で本を予約したので読むのが楽しみです。

先日、読みました…病院の待ち時間じゃなかったら間違いなく大泣きしていたと思う内容でした。

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まとめ

ここまで図書館でも読めるBLを題材とした文学小説をご紹介してきました。

いくつかの作品はボーイズラブ(BL)を明確に表現していない場合もあります。

その場合、読者の感じ方によって解釈が異なることがあるかもしれません。

私のブログを訪れてくださる皆さんは、おそらくこれらの文学作品も十分に楽しめると思います。

静かな図書館の空間で、感情豊かなBL文学の世界に浸るのもまた、ひとつの素敵な過ごし方ではないでしょうか。

なお、図書館に所蔵されている本については、お住まいの図書館に直接お問い合わせいただくと確実です。

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